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emy sakai 1st solo album

vetla jento mi

​〜ハーディングフェーレ伝統曲集〜

2020.12.27 On Sale

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 ハーディングフェーレに魅せられノルウェーに通うようになって5年、日本の方にこの楽器の魅力を伝えたい、そして自分でも弾いてみたいと思った方の道標になればと思い、大好きな伝統曲を9つ選びました。

 22ページのブックレットには、9曲すべての楽譜と解説、ハーディングフェーレに関する情報をまとめました。ハーディングフェーレやフィドル以外にも、様々な楽器で演奏したり歌ったり、ノルウェー音楽の入門集としてお使いいただけたら嬉しいです。

 もちろん聴くだけの方も、大歓迎です。

vetla jento mi

~ハーディングフェーレ伝統曲集~

 

1. Huldreslått I & II

2. Fanitullen

3. Likferdslåtten

4. Rammeslått ∞

5. Røven

6. Brureslått / Vetla jento mi

All tracks are traditional music

Hardingfele and Arrange 酒井 絵美

Sound Engineer idehof gorey records

Design and Layout 本多 桃佳

Photography 駒米 愛子

定価:3,000円+税

販売元 メタカンパニー 

発売元 ロイシンダフプロダクション 

発売日 2020年12月27日

タワーレコード、Amazon、STORESなどの他、わたしが日頃お世話になっている北欧(ケルト)関係のお店でもご購入いただけます。

たくさんの方にお届けしたいです!お取り扱いいただける方、ご連絡ください!

​※購入したもののCDを聴ける環境がなく音源をDLしたいという方は、ご連絡ください。

ノルウェー伝統音楽について

links

ノルウェーの音楽と暮らし

​これまで、主にノルウェーのダンス音楽について書いたnote。ブックレットには書ききれなかった細かな内容や、曲の覚え方のコツなどが書いてあります。

Hardanger Fiddle Association of America

アメリカのハルダンゲルフィドル(ハーディングフェーレ)協会のホームページ。英語で情報が取れ、チューニングの方法など情報が充実しています。

The Folk Music Academy

ノルウェーを含む北欧諸国の民俗音楽を動画で学べるサイト(有料)。こちらも英語です。私も登録して時折視聴しています。

ハーディングフェーレについて

 ハーディングフェーレは「ハルダンゲル地方のフィドル」を意味し、ノルウェーの主に南西部で使われてきました。ヴァイオリンとよく似た形をしていますが、演奏弦4本の下に共鳴弦が4~5本張ってあり、ブリッジは平たく重音を多用します。楽器のヘッドにはドラゴン(あるいはライオン)が彫刻され、ボディにはロージングと呼ばれる花柄のような模様が黒いインクで描かれ、テールピースや指板には真珠母や骨材が埋め込まれています。ふんわりと広がる透き通った音が特徴の、見た目にも美しい楽器です。

 

 現存する最古の楽器は、1651年 Ole Jonsen Jaastad 作(ベルゲン大学博物館所蔵)ですが、洗練された容姿であること、ハーディングフェーレを入れていたと思われるより古い年号が描かれたケースが存在することから、それ以前から作られていたと推測されます。初期の楽器は、現在のヴァイオリン型よりボディに厚みがあり横幅はほっそりとしていて、共鳴弦の本数も2~6本と様々。弓も現在はモダン・ボウが主流ですが、バロック・ボウが使われていました。

 

 チューニングの方法は20種類以上あり、ノーマルチューニングは A-D-A-E [a, f#, e, d, (b)](実音は長2度上)です。現地の奏者は、演奏会のためにハーディングフェーレを何本も持ち歩きます。

 

 ハーディングフェーレが使われない地域ではフィドル (vanlig fele)、つまり普通のヴァイオリンが演奏されてきました。今日では両方演奏する奏者もいますが、フィドルを習った先にハーディングフェーレがあるわけではなく、フィドルをほぼ演奏したことのないハーディングフェーレ奏者もたくさんいます。

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